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徳島で料理がすごい民宿5選|海鮮どっさり&山里ごはんを楽しむグルメ旅

「せっかく徳島に行くなら、豪華な設備よりも、とにかく“ごはんがおいしい宿”に泊まりたい!」

そんなふうに思ったことはありませんか? きらびやかな温泉旅館やホテルも素敵ですが、「圧倒的な鮮度の魚」や「その土地でしか味わえない山の幸」に出会えるのは、実は地元密着型の「民宿」だったりするんですよね。

徳島県は、鳴門の渦潮や太平洋が育む「海の幸」と、秘境・祖谷(いや)の山々が育む「山の幸」、その両方がハイレベルに揃う食材の宝庫。 伊勢海老や地魚がテーブルに乗り切らないほど並ぶ海辺の宿もあれば、猪鍋や山菜たっぷりの滋味深いごはんが味わえる山の宿もあり、エリアによって「ごちそう」の中身がガラッと変わるのが面白いところです。

この記事では、数ある宿の中から「料理のクオリティがすごい!」と評判の民宿だけを5つに厳選しました。

「観光はそこそこでいいから、夕食と朝食にとことんこだわりたい」。そんな食いしん坊な旅の計画に、ぜひ役立ててください。

本記事に掲載の宿泊料金は2025年12月時点での情報です。

目次

民宿 ゆきや荘

画像はイメージです

阿南市・椿泊のちいさな漁師町にある「民宿 ゆきや荘」は、「とにかく海の幸を食べに行くための宿」と言っていい場所なんですよね。

港を見下ろす高台に建っていて、窓からは静かな湾と漁船の景色が広がります。観光スポットがたくさんあるタイプではないけれど、そのぶん波の音や潮の香りに包まれて、のんびり過ごせるのが魅力。

名物は、地元で水揚げされた魚を使った豪快な“水軍料理”。伊勢海老やアワビを追加できるプランもあって、海鮮好きにはたまらない内容なんです。

昔ながらの素朴な民宿で、女将さんの温かさもあいまって「第二の田舎」にしたくなるような雰囲気です。

特徴

いちばんの推しポイントは、なんといってもボリューム満点の水軍料理です。大皿に盛られたお刺身から始まり、煮付け、焼き魚、天ぷら、小鉢…と次々に料理が並んで、テーブルが海鮮で埋まっていく感じなんですよね。「食べきれないくらいだった」という口コミも多くて、しっかり食べたい人には天国みたいな夕食です。

ちょっと贅沢したいなら、伊勢海老やアワビが付くグレードアッププランもおすすめ。伊勢海老の刺身や味噌汁、アワビのバター焼きなどが加わって、一気に“ごちそう旅館クラス”の豪華さになります。記念日や還暦祝い、三世代旅行のごちそうとして選ぶ人も多いので、「特別な夜にしたいな」というときに検討してみてください。

宿がある椿泊は、小さな湾を囲むように家や漁船が並ぶ静かな港町。ゆきや荘からは、窓ごしに漁船や海が見えて、朝焼けや夕暮れの光もきれいなんですよね。にぎやかな温泉街とは違う、「何もしない贅沢」を楽しめるロケーションなので、読書したり、海を眺めながらぼーっとしたり…そんな時間を過ごしたい人に向いています。

建物は2号館・新館・旧館を合わせて15室ほどの小さな民宿。だからこそスタッフさんとの距離も近くて、食べきれなかった料理の扱いを気遣ってくれたり、近くの釣りポイントを教えてくれたりと、ちょっとしたやりとりが心地よいんですよね。ホテルのきっちりしたサービスというより、“顔の見えるおもてなし”が好きな人に合うタイプです。

それから、車で行く人には20台分の無料駐車場がありがたいポイント。釣り道具やクーラーボックスを積んだ車でも安心ですし、阿南周辺の海沿いをドライブしながらあちこち立ち寄る拠点にも使いやすいですよ。

部屋と設備

客室は全部畳の和室で、2〜5人向けの10畳和室、2人向けの6畳和室、1〜2人でのんびり使える離れの6畳和室など、人数に合わせて選べる形になっています。どの部屋もバス・トイレなしで、館内の共用設備を使うスタイルなんですよね。テレビとエアコン、ローテーブルや座布団があって、畳にごろっと寝転びながら港町の静けさを味わう感じです。

お風呂とトイレはこじんまりとしていますが、きちんと掃除されていて気持ちよく使えるという声が多め。全館でWi-Fiが使えるので、スマホで動画を見たり、次の日の予定を調べたりする分には困りません。派手な設備はないけれど、「寝て・食べて・くつろぐ」という旅の基本をシンプルに満たしてくれる宿、というイメージで考えてみてください。

食事

夕食は、まさに“海鮮フルコース”という感じの水軍料理。大皿の刺身盛りからスタートして、コトコト煮込まれた煮付け、香ばしい焼き魚、揚げたての天ぷら、魚介を使った小鉢…とテーブルいっぱいに料理が並びます。伊勢海老付きのプランなら、さらに伊勢海老の刺身や味噌汁も加わって、つい写真を撮りたくなる迫力なんですよね。量だけじゃなくて味付けも家庭的で、ご飯がどんどん進む系です。

朝ごはんは焼き魚メインの和定食で、炊き立てのごはんに味噌汁、小鉢、海苔やお漬物がちょうどいいバランスで並びます。「朝からしっかりエネルギーチャージできた」という声も多いので、前の日に食べ過ぎちゃいそうな人はペース配分も考えておくといいかもしれません。

口コミ

  • 「刺身も煮付けも天ぷらも、とにかく品数が多くて本当に食べきれませんでした。魚が好きな人には最高の夕食だと思います。」(楽天トラベル)
  • 「特に煮魚の味付けが好みで、身がほろほろでした。伊勢海老の味噌汁も感動レベルで、またあの味を食べに行きたいです。」(楽天トラベル)
  • 「静かな湾を見下ろすロケーションで、朝の港散歩がとても気持ちよかったです。観光地のにぎやかさがないのが、むしろ良かったです。」(楽天トラベル)
  • 「女将さんの対応がとても温かくて、食べきれなかった料理のこともいろいろ気遣ってくれました。アットホームで落ち着ける宿です。」(楽天トラベル)
  • 「建物は新しくないけれど、昔ながらの民宿らしい雰囲気が気に入りました。キレイさより“味”がある感じが好きな人に向いています。」(楽天トラベル)

ここは注意・気になるところ

全室バス・トイレなしで共用利用なので、「客室にトイレがないと落ち着かない」というタイプの人にはちょっとハードルが高いと感じるかも。民宿スタイルに慣れているなら問題ないですが、ホテル感覚で行くとギャップを感じるかもしれません。

港町のいちばん奥の方にあるので、道が狭いところもあります。大きめの車で行く場合は、夜間や雨の日は特にゆっくり安全運転を意識してみてください。それから、最寄り駅からは距離があってバスも多くないので、基本的には車で行く前提で考えたほうが楽です。コンビニも近くにないので、飲み物やおつまみ、おやつなんかは途中で買ってから向かうのがおすすめです。

こんな人におすすめ!

「徳島の海の幸を、とことんお腹いっぱいになるまで味わいたい!」という人には、真っ先におすすめしたい民宿です。刺身も煮付けも天ぷらも、魚料理をフルセットで楽しみたいタイプの方にぴったりです。伊勢海老やアワビ付きプランを選べば、記念日の旅行や三世代の集まりにも使える“ごちそうステイ”になります。

釣りやドライブがメインの旅で、「夜はおいしいものを食べてぐっすり寝たい」という人にも相性抜群。お部屋や設備はシンプルで、あくまで主役は料理と港町の景色というバランス感です。一方で、最新の設備やバリアフリーを重視する人、街中での買い物や外食も楽しみたい人には少し不便に感じるかもしれません。海辺の静かな民宿で、豪快な海鮮料理と素朴な雰囲気を楽しみたい人は、候補に入れてみてください。

基本情報

  • 所在地:徳島県阿南市椿泊町東55
  • アクセス:JR牟岐線・阿波福井駅から車利用がおすすめ(公共交通のみならタクシー前提)
  • チェックイン/アウト:15:00〜24:00/10:00
  • 客室数:全15室(10畳和室、新館6畳和室、離れ6畳和室など)
  • 参考価格:1泊2食付きで1万円台前半〜、伊勢海老付きプランは1万5千円前後〜(時期・人数で変動)
  • 駐車場:20台・無料(予約制)

楽天トラベル

砂美かたやま

画像はイメージです。

牟岐町の「砂美かたやま」は、砂浜が目の前にドーンと広がるロケーションと、“ホテル並みの美食”がセットになった海辺の民宿なんです。

全10室ほどのこぢんまりした宿なのに、楽天トラベルでは徳島エリアでもトップクラスの高評価。理由は簡単で、とにかく夕食のレベルが高いからです。伊勢海老や金目鯛といった豪華な魚介を使いながら、盛り付けやソースの使い方は都会のホテル顔負け。

波の音を聞きながらオーシャンビューの部屋に泊まって、美味しいコース料理を楽しむ…そんな“ちょっと大人の海旅”が叶う一軒です。

特徴

砂美かたやまの大きな魅力は、「民宿価格でホテルクオリティの料理が楽しめる」ところです。伊勢海老の刺身や金目鯛の煮付けといった高級魚も出てきますが、ただ豪華なだけじゃなくて、洋風の魚料理や前菜の盛り付けもセンス抜群。料理長は東京のホテルで経験を積んだ方で、「見た目も味もレストランみたいだった」という口コミが多いのも納得です。

ロケーションもすごく贅沢で、宿の目の前は白い砂浜と太平洋の青い海。客室や大浴場の窓から水平線を一望できて、朝焼けや月明かりに照らされた海を眺めながら過ごす時間は、ちょっとした非日常なんです。砂浜までは徒歩0分なので、チェックインしたらまず夕焼けのビーチを散歩…という過ごし方も気軽にできます。

設備面も民宿としてはかなり充実していて、全室に洗浄機付きトイレと冷蔵庫、Wi-Fiを完備。大浴場にはジェットバスも付いているので、海で遊んだあとや長時間の移動のあとにゆっくり疲れを流せます。コインランドリーもあるので、連泊して海遊びや釣りを楽しみたいときにも安心です。

アクセスはJR牟岐駅から車で約3分、歩いても20分ほどと、電車旅でも行きやすいポジション。無料の駐車場もあるので、車でも電車でも行きやすいのがうれしいところですね。

部屋と設備

客室は8畳和室やバス付き和室などで構成されていて、海側の部屋からは砂浜と太平洋がどーんと見えます。窓を開けると波の音が聞こえて、「寝る前にちょっと海を眺めながらゴロゴロする」みたいな時間が楽しめるんですよね。全室に洗浄機付きトイレとエアコン、冷蔵庫、浴衣などが揃っていて、「民宿」というより、小さめのシーサイドホテルに近い快適さです。

館内にはジェットバス付きの大浴場があり、しっかり温まりたい人にも嬉しい設備。自動販売機やコインランドリーもあるので、長めの旅の途中で立ち寄って洗濯していく、なんて使い方もできます。Wi-Fiも通っているので、ワーケーション気分での滞在にもよさそうです。

食事

夕食は、伊勢海老を含む刺身盛り、金目鯛の煮付け、洋風の魚料理などが並ぶフルコース。お皿の上の彩りもきれいで、「どれから食べよう…」と悩んでしまうくらいなんです。素材の良さはもちろんなんですが、火の入れ方や味付けのバランスが絶妙で、「1品もハズレがない」という声が多いのがポイントです。

朝ごはんは焼き魚メインの和定食で、ふっくらした焼き魚と炊き立てごはん、味噌汁、小鉢が並ぶ王道スタイル。「朝からちょうどいいボリュームで、連泊でも飽きなかった」という口コミもあるので、連泊を検討している人にも安心ですね。料理の美味しさを目当てにリピートする人が多いのも納得です。

口コミ

  • 「伊勢海老の刺身も金目鯛の煮付けも本当に美味しくて、今まで泊まった宿の中で一番と言っていいくらいの夕食でした。」(楽天トラベル)
  • 「盛り付けやソースの使い方がレストランみたいで、民宿でこのクオリティの料理が食べられるとは思いませんでした。」(楽天トラベル)
  • 「部屋もお風呂もとてもきれいに掃除されていて、民宿というより小さなホテルに泊まっているような感覚でした。」(楽天トラベル)
  • 「窓から太平洋が一望できて、波の音を聞きながら眠れるのが最高でした。朝焼けの海も感動します。」(楽天トラベル)
  • 「全体的に満足でしたが、禁煙ルームがないのだけ少し気になりました。タバコの匂いが苦手な人は事前に相談した方が良いかも。」(楽天トラベル)

ここは注意・気になるところ

砂美かたやまは、静かな海辺の一軒宿的な立地なので、歩いてすぐの距離にコンビニや飲食店がたくさんある…というエリアではありません。夜にちょっと飲みたいお酒やジュース、おつまみなどは、牟岐駅周辺や町中で先に買っておくとよいでしょう。

それから、全室が完全禁煙というわけではないので、タバコの匂いに敏感な方は予約のときにしっかり禁煙希望を伝えて、消臭対応なども相談してみてください。お部屋によってはコンセントの位置など、少し使いづらさを感じる人もいるようなので、ドライヤーをゆっくり使いたいときは大浴場の洗面スペースを活用するなど、ちょっと工夫してみると快適に過ごせます。

こんな人におすすめ!

「海の見える部屋で、ちょっと贅沢な海鮮コースを楽しみたい」という人にはドンピシャの宿です。カップルや夫婦の記念日旅行、仕事を頑張った自分へのごほうび旅など、“落ち着いた大人の海旅”をしたいときに選んでみてください。伊勢海老や金目鯛などの高級魚を味わいながらも、肩肘張らずにリラックスして過ごせる雰囲気が魅力です。

お遍路旅の途中で、「今日はちょっといい宿に泊まりたいな」という日に使うのもアリですし、サーフィンや海遊びの拠点として連泊するのもおすすめ。設備はしっかりしているので、ファミリーや友人グループでの利用も問題なくこなせます。一方で、夜遅くまで外食や飲み歩きを楽しみたいタイプの人には少し物足りないかもしれません。静かな海辺で、美味しいご飯と波の音をじっくり楽しみたい人に向いている宿です。

基本情報

  • 所在地:徳島県海部郡牟岐町灘下浜辺6-1
  • アクセス:JR牟岐駅から車で約3分・徒歩約20分/徳島市内から車で約1時間半
  • チェックイン/アウト:15:00〜21:30/10:00
  • 客室数:全10室(海側和室など)
  • 参考価格:素泊まり7,000〜8,000円前後、夕食付きプランは1万円台〜(時期・人数で変動)
  • 駐車場:6台・無料(先着順)

楽天トラベル

民宿 くすみ

画像はイメージです。

鳴門市瀬戸町・堂浦の「民宿 くすみ」は、海釣りと地魚料理をとことん楽しみたい人にぴったりのアットホームな宿です。

いちばんの特徴は、なんと“2階のベランダから釣りができる”というユニークなロケーション。部屋からそのまま竿を出して海に糸を垂らし、釣りを満喫したあとに地元の魚を使った夕食を楽しむ…という、釣り好きにはたまらない時間が過ごせます。

派手な観光地ではないけれど、穏やかな海と素朴で美味しいご飯、家族経営ならではの温かさが印象に残る民宿です。

特徴

民宿くすみの推しポイントは、やっぱり鳴門の天然魚を使った料理の数々です。活造りの刺身やサザエ壺焼き、豪快な海賊焼き、鍋料理など、海の幸をいろんな調理法で味わえます。高級旅館みたいな豪華さではないけれど、「どれも新鮮で味付けがちょうど良い」と評判で、料理目当てのリピーターも多い宿です。

料金も良心的で、2食付きなのに比較的お財布にやさしい価格帯。釣りや自然遊びをメインにした旅で、「宿代は抑えたいけど、ご飯はちゃんと美味しく食べたい」というときにぴったりハマります。魚が苦手な人には肉料理に変更してくれたりと、小さな民宿ならではの柔軟さも嬉しいところです。

場所は、波の穏やかな内湾・堂浦の海沿い。大きなうねりが少ないので、釣りやカヤックなどにも向いたエリアなんですよね。宿のベランダからそのまま釣りができるのはもちろん、周りにはほかの釣りスポットもいろいろあるので、「朝はここ、夕方はあっち」という感じでポイントを変えながら楽しむ人も多いです。

部屋と設備

客室は全7室の和室で、そのうちには6畳+10畳の続き間になった海側の広い部屋もあります。最大6人まで利用できる部屋もあるので、家族旅行や釣り仲間とのグループ旅にも使いやすいと思います。畳のお部屋にお布団を敷くスタイルで、「田舎の親戚の家に遊びに来た」ような気分でくつろげます。

お風呂は家庭的な家族風呂タイプで、大浴場というより、自宅のお風呂をちょっと大きくしたようなイメージ。貸切状態でゆっくり入れる一方、混みやすい時間帯は譲り合いが必要です。駐車場は6台分あるので、車での釣り旅や家族旅行でも安心。全体的に設備はシンプルですが、「必要なものはちゃんと揃っている」という印象です。

食事

夕食は、鳴門の海で獲れた天然魚が主役の海鮮料理。活造りの刺身やサザエ壺焼き、海賊焼きといった見た目も楽しい料理に加えて、煮魚や揚げ物も並びます。魚の種類はその日の水揚げ次第ですが、「どれも身がぷりぷりで鮮度が良い」「味付けが上手で、ご飯もお酒も進む」という口コミも多いようです。

魚が苦手な人や、家族で好みが分かれる場合は、事前に相談しておけば肉料理に変えてもらえることも。こういう対応は、家族経営の民宿ならではです。朝ごはんは焼き魚メインの素朴な和定食ですが、「シンプルなのにすごく美味しい」と評判で、釣りや観光に出かける前のエネルギー補給になります。

口コミ

  • 「部屋から竿を出してすぐ魚が釣れました。翌朝も入れ食い状態で、子どもたちも大喜び。釣り好きには夢のような宿です。」(楽天トラベル)
  • 「夕食・朝食とも海の幸がたっぷりで、魚の鮮度も味付けも抜群。正直、割烹レベルだと感じました。」(楽天トラベル)
  • 「小さな子ども連れでしたが、とても親切にしていただきました。家族でくつろげる温かい雰囲気が良かったです。」(楽天トラベル)
  • 「建物は新しくないけれど、清掃が行き届いていて気持ちよく過ごせました。田舎の祖母の家に来たような感じです。」(楽天トラベル)
  • 「部屋に鍵がない点は少し気になりましたが、景色と料理の満足度を考えるとまた泊まりたいと思いました。」(楽天トラベル)

ここは注意・気になるところ

民宿くすみは、いい意味で“昔ながら”の民宿です。最新設備のホテルをイメージして行くと、「あれ、けっこう素朴だな」と感じるかもしれません。建物や内装には年季が入っていますし、お風呂は家族風呂スタイル。広い大浴場でのんびり…というより、順番を見ながら使う感じなんですよね。混み合うのが心配な人は、夕食前後の空いている時間を狙って入ってみてください。

また、漁港近くの住宅地なので、徒歩圏内にコンビニはあまりありません。鳴門市街地で、飲み物やおやつ、ちょっとしたおつまみなどを買ってから向かうと安心です。部屋に鍵がないなど、「昔の民宿あるある」な部分もあるので、貴重品の管理は各自でしっかりしておきましょう。

こんな人におすすめ!

民宿くすみは、「釣りと美味しい魚料理をセットで楽しみたい!」という人にぴったりです。2階ベランダからすぐ釣りができるので、チェックインしてすぐ一投、朝ごはんの前に一投…と、時間をフルに使って海と向き合えるんですよね。釣り好きの友だち同士での旅行や、子どもに釣りデビューさせたいファミリー旅行にもおすすめです。

「最新の設備より、人の温かさとご飯の美味しさを重視したい」というタイプにも合います。家族経営ならではのアットホームな空気があって、小さな子どもにも親切に接してくれるという口コミが多いのも安心材料。一方で、完全個室のプライバシーや大浴場の広さを重視する人には向かないかもしれません。民宿らしい素朴さと、人との距離の近さを楽しめる人は、ぜひ候補に入れてみてください。

基本情報

  • 所在地:徳島県鳴門市瀬戸町堂浦地廻り2-439
  • アクセス:JR鳴門駅・高速鳴門バス停から車で約10分
  • チェックイン/アウト:16:00/9:30
  • 客室数:全7室(和室のみ)
  • 参考価格:1泊2食付きで8,000円前後〜(時期・人数で変動)
  • 駐車場:6台・無料

楽天トラベル

祖谷の里 民宿お山荘

画像はイメージです。

日本三大秘境のひとつ・祖谷渓の山あいにある「民宿お山荘」は、徳島の“山のごちそう”と素朴な田舎時間を味わいたい人にぴったりの里山民宿です。

名所・かずら橋にもほど近い立地なのに、周りには山や畑、棚田の風景が広がっていて、夜になると星空もきれいに見えます。

自家栽培の野菜や地元の山菜、川魚を使った郷土料理は、「田舎のおばあちゃんちのご飯」をちょっと贅沢にしたようなイメージ。宿の方の人柄もよくて、「実家に帰ったみたいにくつろげた」という声が多いのも納得です。

特徴

お山荘のいちばんの魅力は、祖谷の郷土料理をまとめて味わえる夕食です。コクのある味噌仕立ての猪鍋を中心に、あめごの塩焼き、祖谷そば、祖谷豆腐、山菜の天ぷら、でこまわし(串焼き)など、山と川の恵みが食卓にズラッと並びます。見た目は派手じゃないけれど、一品一品が丁寧で、「量も味も大満足」という口コミがたくさんあります。

立地は、祖谷の名物・かずら橋まで歩いて行ける距離。早朝の静かな時間帯に橋を渡りに行ったり、夜のひんやりした空気の中を散歩したりと、「秘境の風景」をじっくり楽しめるポジションです。夏はヒグラシの声や山風が涼しく、冬は雪景色が広がるなど、季節ごとに雰囲気がガラッと変わるのも山の民宿ならではですね。

宿全体の雰囲気は、「田舎の祖父母の家」にかなり近いです。畳の部屋にちゃぶ台、木造の廊下を歩くときのきしむ音…。どこか懐かしい感じがして、普段の生活のペースをいい意味で強制リセットしてくれる感じなんです。宿の方もとても温かくて、車のガラスを拭いてくれたり、出発時に外まで出て見送ってくれたりと、細かいところまで気を配ってくれます。

部屋と設備

客室は畳の和室で、別館6畳和室などを中心に全室禁煙・Wi-Fi対応。お布団を敷いて寝るスタイルで、夜は山の静けさに包まれてぐっすり眠れます。窓からは山の斜面や棚田が見えて、「朝カーテンを開けた瞬間の景色に感動した」という声もあるくらいです。

トイレと洗面所は各階共用で、温水洗浄便座付き。山の中の民宿ですが、清潔感があると評判です。お風呂は本館横の男女別浴室で、それぞれに家庭的なサイズの浴槽が1つずつ。利用できる時間が夕方〜夜の決まった時間だけなので、朝風呂派の人はちょっと注意が必要です。駐車場は宿の前や少し離れた場所に合計20台ほどと余裕があり、車やバイクでのツーリング旅にも使いやすくなっています。

食事

夕食は、看板メニューの猪鍋が主役。味噌ベースのスープでじっくり煮込まれた猪肉は、思ったより臭みが少なくて、コクのある味わいなんですよね。そこに、炭火で焼かれたあめごの塩焼きやうなぎの蒲焼き、祖谷そば、祖谷豆腐、山菜料理などが加わって、祖谷の山と川の恵みが一度に楽しめます。テーブルに料理が並びきらないくらいのボリュームで、「お腹いっぱいになって動けないレベル」との声もあるほどです。

朝ごはんは、焼き魚と地元の野菜のおかず、祖谷豆腐入りのお味噌汁、漬物などが並ぶ、やさしい和定食。派手ではないけれど、「身体にスッと入るご飯」という感じで、前日のごちそうでちょっと疲れた胃にもぴったりです。食材の多くが自家栽培や近隣農家のものというのも、安心感がありますよね。

口コミ

  • 「本当に田舎の祖父母の家に帰ってきたようで、心からくつろげました。まさに“山の民宿”という感じです。」(楽天トラベル)
  • 「あめごの塩焼きや山菜料理、でこまわしなど、どれも美味しくて量もたっぷり。子どもも残さず食べていて驚きました。」(楽天トラベル)
  • 「宿の方の人柄が素晴らしくて、車のガラスを拭いてくださったり、出発のときに手を振って見送ってくださったりと、細やかな心配りに感動しました。」(楽天トラベル)
  • 「かずら橋に歩いて行けるので、朝いちばんの静かな時間帯に渡ることができました。早朝散歩が気持ちよかったです。」(楽天トラベル)
  • 「山の中なので虫が多いことや、お風呂が1人用サイズで順番待ちになることもありますが、それも含めて“山の生活”を体験している感じでした。」(楽天トラベル)

ここは注意・気になるところ

お山荘は、いい意味で「山の中の民宿」なので、夏場は特に虫が出やすい環境です。夜に窓を開けっぱなしにしない、網戸をちゃんと閉めるなど、基本的な対策をしておくと安心ですよね。虫がすごく苦手な人は、春や秋など少し涼しい季節を狙ってみるのもアリです。

トイレ・洗面・お風呂はすべて共用で、お風呂は小さめの浴槽がひとつずつ。夕食後など、人が集中する時間帯だと順番待ちになることもあるので、チェックインして早めに入るなど、少し時間をずらして使うと快適です。それから、近くにコンビニやスーパーはないので、祖谷エリアに入る前に飲み物やお菓子、必要なものは買っておいてください。

冬は雪が積もることもあるエリアなので、車で行く場合は天気予報と道路情報のチェックも大事です。全体的に、利便性よりも自然との距離の近さを大事にしている宿なので、「不便さも含めて山の時間を楽しむ」くらいの気持ちで行くと、かえって満足度が高くなると思います。

こんな人におすすめ!

「祖谷らしい山の景色と郷土料理を、ゆるっと楽しみたい」という人にはドンピシャの宿です。秘境感たっぷりの祖谷渓を観光しつつ、夜は猪鍋や山菜料理を囲んで、のんびりご飯を楽しむ。そんな“山のごちそうステイ”をしたいなら、かなり有力な候補になると思います。カップルや夫婦でのんびりしたいときはもちろん、小学生くらいの子どもに田舎の暮らしを体験させたいファミリーにも向いてますね。

逆に、最新の設備やバス・トイレ付きの客室、ホテルライクなサービスを重視する人には、ちょっとハードルが高いかもしれません。虫が苦手すぎる人や、共用設備に抵抗が強い人も注意が必要です。それでも、「都会から離れて心と身体をリセットしたい」「祖谷の生活をちょっとだけ覗いてみたい」という気持ちがあるなら、一度泊まってみてほしい民宿です。

基本情報

  • 所在地:徳島県三好市西祖谷山村閑定91-2
  • アクセス:徳島道・井川池田ICから車で約50分(かずら橋周辺からも近い立地)
  • チェックイン/アウト:15:00〜20:00/10:00
  • 客室数:全10室(和室・禁煙・Wi-Fi対応)
  • 参考価格:1泊2食付きで1万1,000円前後〜(時期・人数で変動)
  • 駐車場:約20台・無料(屋根付きスペースあり)

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温泉民宿 はるる亭

画像はイメージです。

海陽町・宍喰温泉エリアにある「温泉民宿 はるる亭」は、“伊勢海老と温泉の両方を楽しみたい!”という欲張りさんにぴったりの宿です。

宍喰温泉はとろっとした肌ざわりで、湯上がりはぽかぽか。そこでしっかり温まってから、伊勢海老をメインにした海鮮会席をいただけるという、ちょっと贅沢な体験ができます。

客室数は8室とコンパクトですが、一人旅向けのシングルからファミリー向けの和室まで揃っていて、無料の洗濯機や広い駐車場など、長期滞在にもやさしい設備があるのもポイントです。

特徴

はるる亭といえば、まずは「伊勢海老を一年中楽しめる温泉民宿」というところが最大の特徴です。自前のいけすで伊勢海老を管理していて、新鮮な身をお刺身や鬼殻焼き、マヨネーズ焼きなど、いろんなスタイルで出してくれます。伊勢海老だけではなく、その日水床湾で揚がった魚を使った焼き物や天ぷら、刺身盛りも付いてくるので、海鮮好きにはたまらない内容です。

もうひとつの主役が、乳白色の宍喰温泉。肌ざわりがなめらかで、「お風呂から上がったあともずっと身体が温かい」と評判なんです。徳島県内でも、民宿でここまでしっかりした温泉に浸かれる場所は貴重で、「温泉も料理もどっちも大事!」という人にすごくおすすめです。

館内はコンパクトながら必要なものがギュッとまとまっていて、無料の洗濯機や有料乾燥機、共用冷蔵庫など、海遊びや長期滞在に便利な設備もそろっています。駐車場は30台分とかなり余裕があるので、車やバイクでの四国周遊の途中で立ち寄るにもぴったり。春には一部の客室から桜が見えるなど、季節の移ろいも感じられます。

部屋と設備

客室は全部で8室。「お一人様専用」の4.5畳シングルルーム(バス・トイレなし)から、カップルやファミリー向けの和室までいくつかのタイプがあります。シングルは、布団を敷いて寝るシンプルなお部屋で、一人旅や釣り・ビジネス利用にも使いやすいんですよね。和室はファミリーや友達同士で使うのにちょうどいい広さです。

全室にテレビとエアコンがあり、多くの部屋でWi-Fiや冷蔵庫も利用できます。シングルルームの場合は共用冷蔵庫を使う形になりますが、ちょっと飲み物を冷やしたいくらいなら十分です。館内には男女別の温泉浴場があり、そのほかに無料のセルフコインランドリー(洗濯機)と有料乾燥機もあるので、海水浴やダイビング、釣りで濡れた服も気軽に洗濯できます。

食事

夕食は、看板の「伊勢海老+宍喰海鮮会席」プランがやっぱりおすすめです。伊勢海老の刺身や鬼殻焼き、マヨネーズ焼きに加えて、鮮魚の焼き物や天ぷら、刺身盛り、小鉢などがずらりと並びます。伊勢海老はいけすから揚げたものを調理するので、身がぷりっとしていて甘みもたっぷりなんですよね。「思わず無言になって味わってしまった」という声もあるくらいです。

魚料理には、その日水床湾で獲れた旬の魚を使っていて、仕入れによって内容が変わります。何度泊まっても少しずつ違うメニューになるので、リピーターでも“お楽しみ”が残っているのがいいところ。朝ごはんは焼き魚と小鉢中心の和定食で、「しっかり食べ応えがあって満足」「朝から元気が出る」と好評です。

口コミ

  • 「年に一度の友人旅で利用しましたが、伊勢海老と海鮮会席が想像以上に豪華で、この値段でいいの?と思うくらいでした。料理目当てで選んで正解でした。」(楽天トラベル)
  • 「とろっとした宍喰温泉は肌触りがとても良くて、湯上がりもポカポカ。お風呂好きの妻も大満足していました。」(楽天トラベル)
  • 「スタッフのみなさんがとても親切で、観光スポットのことなども丁寧に教えてくれました。写真撮影も気さくに手伝ってくれて、良い思い出になりました。」(楽天トラベル)
  • 「悪天候で海の景色やマリンレジャーはあまり楽しめませんでしたが、料理と温泉だけでも十分来た価値があると感じました。」(楽天トラベル)
  • 「宍喰駅から歩くと20分くらいかかるので、大きな荷物があるときは車かタクシーを使った方が楽だと思います。」(楽天トラベル)

ここは注意・気になるところ

はるる亭は、チェックアウトが9:00と少し早めなんですよね。「朝もゆっくり温泉に入りたい」「のんびり朝ごはんを楽しみたい」という人は、ちょっと早起きを意識しておくと安心です。一部の客室はバス・トイレなしで共用設備を使うタイプなので、「部屋にお風呂とトイレがないのは困る」という人は、予約時にちゃんと部屋タイプを確認してみてください。

宍喰駅からは徒歩で20分ほどかかるので、スーツケースなど大きな荷物がある場合や、雨の日は正直ちょっと大変です。車やレンタカー、タクシーを使えるとかなり楽になります。周りには道の駅や観光施設はありますが、夜遅くまで開いている飲食店やコンビニは多くないので、必要なものは早めの時間に買っておくと安心ですよ。

こんな人におすすめ!

「伊勢海老を思い切り食べたい、でも温泉もしっかり楽しみたい!」という人には、はるる亭がかなり刺さると思います。カップルや夫婦の記念日旅行で、“ちょっと贅沢なご飯と温泉”を楽しみたいときに選んでみてください。温泉に浸かってから、伊勢海老づくしの会席を味わう時間は、日常を忘れさせてくれるごほうびタイムになりますよ。

一人旅プランがあるのも大きな魅力で、「ひとりで伊勢海老を満喫したい」「静かな海辺の温泉民宿でのんびりしたい」というソロ旅派にもおすすめです。無料の洗濯機や広い駐車場があるので、ダイビングやサーフィン、釣りなどのアクティビティと組み合わせた旅にもぴったり。一方で、駅からの徒歩移動はやや大変なので、公共交通で行く場合はタクシー利用も視野に入れて計画してみてください。

基本情報

  • 所在地:徳島県海部郡海陽町久保板取230-1
  • アクセス:JR宍喰駅から徒歩約20分/徳島市内から車で約2時間前後
  • チェックイン/アウト:15:00〜21:00/9:00
  • 客室数:全8室(シングル4.5畳〜和室まで)
  • 参考価格:伊勢海老付き海鮮会席プラン1万3,000円前後〜、一人旅プランは1万円台前半〜(時期・人数で変動)
  • 駐車場:30台・無料(先着順)

楽天トラベル

まとめ|「海鮮どっさり派」も「山里ごはん派」も、徳島の民宿でおいしい旅を

徳島で「料理がすごい民宿」にこだわって選んでみると、海の幸どっさり系と、山の幸たっぷり系の2タイプにきれいに分かれるんですよね。

阿南や牟岐、鳴門、海陽では、新鮮な魚介や伊勢海老をこれでもかと味わえる宿が多くて、まさに“ごはんを食べに泊まりに行く”感覚。一方で祖谷エリアでは、猪鍋や山菜、祖谷そばなど、素朴だけど忘れられない山里ごはんが待っています。

「とにかく海鮮」「釣りがしたい」「温泉+伊勢海老」「山の郷土料理」など、自分の“食の優先順位”から逆算して宿を選んでみてください。

同じ徳島でも、エリアによって旅の雰囲気やテーブルに並ぶ料理がガラッと変わるので、何度かに分けて“食べ比べ旅”をしてみるのもいいと思いますよ。

本記事でご紹介した宿
  • 民宿 ゆきや荘:阿波水軍ゆかりの港町で、食べきれないほどの海鮮水軍料理を楽しみたい人向け
  • 砂美かたやま:目の前が砂浜のオーシャンビュー民宿で、ホテル級の海鮮コースを味わいたい人に
  • 民宿 くすみ:ベランダから釣りもできる海辺の民宿で、釣り+地魚料理を満喫したいファミリーやグループ向け
  • 祖谷の里 民宿お山荘:祖谷渓の山あいで、猪鍋や山菜など“田舎ごはん”と秘境ムードを楽しみたい人に
  • 温泉民宿 はるる亭:伊勢海老づくしの会席と宍喰温泉をセットで楽しみたい、ごほうび旅にぴったり
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