「池田温泉って、本館と新館どっちがいいの?」
公式サイトを見ても、写真や説明だけではいまいち違いが分かりづらくて迷ってしまいますよね。
同じ源泉を使った“美肌の湯”でも、本館は山あいの静かな雰囲気でぬる湯にじっくり浸かるスタイル、新館は打たせ湯や壺湯、歩行浴、サウナなど設備が充実した“遊べる温泉”という性格の違いがあります。
しかも現在はどちらも日帰り専用で、昔の情報のまま行くと「泊まれなかった…」ということも。
本記事では、雰囲気・お風呂の種類・混雑傾向・休館日・おすすめタイプまで、本館と新館の違いを分かりやすく比較し、「あなたにはどちらが合うか」を解説します。
- 池田温泉 本館
- 池田温泉 新館
池田温泉 本館
宿の概要
池田町の山あいに静かに建つ日帰り温泉施設が、池田温泉本館です。
平屋づくりの素朴な建物と、まわりを囲む木々のおかげで、駐車場に車を停めた瞬間から「ちょっと山の中に来た」という落ち着いた空気を感じられます。
源泉はアルカリ性単純温泉で、「美肌の湯」として知られるぬるぬる感が特徴。内湯にはシンプルな浴槽とジェットバス、露天にはぬる湯や円形浴槽、子どもも楽しめるすべり台付き浴槽などがあり、派手さはないものの“良いお湯を気軽に楽しむ”ことに振り切ったつくりです。
新館に比べると規模は小さめですが、そのぶん静かに浸かりたい人や、落ち着いた雰囲気を重視する人にはしっくり来る一軒と言えます。
宿の特徴
- ぬるすべ感が強い「美肌の湯」
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本館の源泉はアルカリ性単純温泉で、重曹成分を多く含み、肌に触れるとぬるっとした独特の感触があります。湯上がりには肌がつるつる、すべすべになるという声が多く、「美人の湯」として地元でも人気です。
大きな刺激はなく、匂いもほとんど感じないやさしい湯なので、温泉ビギナーや子ども連れでも入りやすいのがポイント。
新館と源泉は同じですが、本館のほうがコンパクトな分、湯そのものをじっくり味わうスタイルに向いています。
- 露天のぬる湯で「長湯」ができる
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露天エリアには、やや低めの温度に設定されたぬる湯があり、「気づけばかなり長く浸かっていた」という感想が目立ちます。
高温のお湯が苦手な人や、のぼせやすい人でも、自分のペースでじっくり温まれるのが魅力。すぐ隣には円形浴槽や水風呂もあり、温冷交互浴を楽しむこともできます。
新館のように設備の数で勝負するタイプではありませんが、「ただ外気を感じながら静かに浸かる」という過ごし方なら、本館の露天がもっともフィットします。
- 子どもが喜ぶすべり台付き浴槽
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本館の名物の一つが、露天エリアにあるすべり台付きの浴槽です。小さな子どもでも遊び感覚で入れるつくりになっていて、ファミリー利用の口コミでもよく話題に上がります。
新館には歩行浴や足つぼなど“大人の健康遊具”的な設備が多いのに対し、本館はシンプルなお風呂の中にちょっとした遊び要素がプラスされているイメージ。
子どもはすべり台、大人はぬる湯でのんびり、というふうに過ごし方を分けやすいのもポイントです。
- 素朴で落ち着いた館内と無料休憩スペース
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館内は木目調で統一された素朴なデザインで、派手さはないもののどこか懐かしい雰囲気があります。
無料休憩スペースも用意されており、畳や椅子席で湯上がりにごろっと横になったり、飲み物を片手にのんびり過ごすことができます。
新館のような広い動線や多機能さはありませんが、そのぶん人の動きが少なく、「静かに本を読みたい」「うたた寝したい」といったニーズには本館のほうが向いています。
- 人気ゆえに休日は混雑しやすい
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地元密着の人気施設であるため、休日や連休の夕方には、洗い場や脱衣所が混み合い、駐車場もかなり埋まることがあります。
口コミでは「洗い場待ちになった」「混んでいるが、それでもお湯が良いので来てしまう」といった声が多く、泉質の評価の高さと混雑しやすさが表裏一体になっている印象です。
静かな雰囲気を味わいたい場合は、平日の昼間や開店直後など、時間帯を工夫して訪れるのがポイント。新館と比べても、コンパクトな分だけ混雑を強く感じやすいので、訪問時間の調整が大切になります。
口コミ
- 「お湯は無色透明で匂いもほとんどなく、肌がつるつるになる“ぬるすべ”感がクセになる」と、美肌効果を実感する声が多く寄せられています。
- 「露天のぬる湯がとても気持ちよく、長時間浸かっていられる。ただし塩素臭がやや気になることもある」と、泉質を評価しつつ消毒臭に言及する口コミも見られます。
- 「休日の夕方は洗い場待ちになるほど混雑するが、それでもここのお湯が好きで何度も通っている」という、混雑を承知のうえでのリピーターのコメントが目立ちます。
- 「施設は古さもあるが清掃が行き届き、スタッフの対応も丁寧で気持ちよく利用できた」と、ハード面よりもサービス面を評価する声が多く見られます。
- 「食事処や売店はシンプルだが、さっと温泉だけ楽しみたい自分にはちょうどいい規模感」と、日帰り入浴に特化した気軽さを好む口コミもあります。
こんな人におすすめ!
池田温泉本館は、「派手な設備よりも、お湯そのものと静かな雰囲気を大事にしたい」という人に向いています。
山あいのロケーションと平屋の素朴な建物は、日常の喧騒から少し離れてほっと一息つきたいときにぴったり。ぬる湯の露天での長湯は、読書や物思いにふけりながらゆっくり体を温めたい一人旅やカップルにおすすめです。
一方で、すべり台付き浴槽があるため、小さな子ども連れファミリーにも相性良し。ただし館内はコンパクトなので、休日の混雑が苦手な人は平日や早い時間帯を狙うと良いでしょう。
多彩な設備で一日中遊ぶ新館に対して、「サクッと良質な湯に浸かりたい」「静かな温泉時間を楽しみたい」という人なら、本館のほうが満足度は高くなりやすいはずです。
池田温泉 新館
宿の概要
池田温泉新館は、本館の手前側に位置する日帰り温泉で、広々とした浴場と多彩な設備が魅力の施設です。館内は天井が高く、明るく開放的な雰囲気で、グループやファミリーでも動きやすいレイアウトになっています。
源泉は本館と同じアルカリ性単純温泉で、こちらも「ぬるぬる」と形容されるとろみのある肌ざわりが特徴。
内湯と露天に加え、打たせ湯や壺湯、歩行浴、足つぼ快道、サウナなど“体を動かしながら楽しめる”設備が充実しており、温泉テーマパークほどではないものの、一度の入浴でいろいろな浴槽を試したい人にはぴったりです。
本館が静かな「小さな湯治場」だとすれば、新館はアクティブに温泉を満喫するための拠点といった位置づけになります。
宿の特徴
- 多彩な浴槽と健康志向の設備
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新館の最大の特徴は、内湯・露天に加えて、打たせ湯、陶器の壺湯、歩行浴、足つぼ快道など、バリエーション豊かな設備がそろっている点です。
単に浸かるだけでなく、歩きながら下半身を鍛えたり、足つぼで刺激を与えたりと、健康増進を意識した使い方ができるのがポイント。
設備数では本館を大きく上回るため、「いろいろなお風呂を試したい」「家族それぞれが好きな入り方をしたい」といったニーズには、新館のほうがフィットします。
- とろみの強い“ぬるぬる”泉質
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新館のお湯も本館と同じくアルカリ性単純温泉ですが、「ローションのよう」「とろみが強い」といった表現が多く、ぬるぬる感の強さを評価する口コミが目立ちます。湯上がりの肌がすべすべになり、つい何度もお湯に触ってしまうという声も多いほど。
泉質そのものは本館と共通ながら、大浴槽や壺湯など浴槽の形が変わることで、違った入り心地を楽しめるのも新館ならではの魅力です。
- サウナ好きにも嬉しいラインナップ
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新館にはサウナと水風呂が備わっており、サウナ目当てで訪れる人も少なくありません。
時間帯によっては岩塩サウナなど、変化をつけたサウナが楽しめることもあり、サウナ→水風呂→外気浴を一通り味わえる環境が整っています。
本館にもサウナはありますが、サウナ設備と他の浴槽のバリエーションを含めた“ととのい体験”を求めるなら、新館のほうが選ばれやすいと言えるでしょう。
- 広々とした館内でグループ利用もしやすい
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天井が高く、動線もゆったりと取られている新館は、複数人のグループやファミリー利用でも動きやすいのがメリットです。
脱衣所や浴場の面積も本館より広めで、浴槽も複数あるため、各自が好きな場所で過ごしやすい構成になっています。
館内は明るく現代的な雰囲気で、温泉に“テーマパークほどではないが、ちょっとした遊び要素”を求める人にぴったり。
本館の素朴さに比べると賑やかな空気感なので、「しんと静かな温泉」よりも「わいわい楽しみたい温泉」をイメージする人には向いています。
- かつての食事・宿泊は終了、今は日帰り専用
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以前は新館2階に地元食材を使った食事処があり、「池田温泉旅館たち川」として宿泊もできましたが、現在は食事・宿泊ともに営業を終了しており、日帰り入浴専用の施設となっています。
古い口コミには宿泊や宴会料理の話が出てくるため、インターネットの情報だけを見ると「今も泊まれる」と勘違いしやすい点に注意が必要です。
本館も含め、現在の池田温泉はどちらの館も「日帰りでお湯を楽しむ場所」として考えるのが前提で、泊まりたい場合は周辺の旅館やホテルを別に予約するスタイルになります。
口コミ
- 「お湯がローションのようにぬるぬるで、肌がつるつるになる。今まで入った温泉の中でもトップレベルのすべすべ感」と、泉質を絶賛する声が多く寄せられています。
- 「内湯も露天も広く、壺湯や歩行浴、足つぼなどいろいろ試せて、家族でそれぞれ楽しめるのが良かった」という、設備の豊富さを評価する口コミが目立ちます。
- 「休日はかなり混雑し、洗い場や脱衣所が手狭に感じることもあるので、時間帯を選んで行ったほうが良い」と、混雑を前提にしたアドバイスも多く見られます。
- 「塩素臭が気になることがあるが、それでもお湯の質が良いのでまた来たい」と、消毒臭への指摘をしつつリピーター宣言をしているコメントもあります。
- 「ネット情報では宿泊できると書かれていたが、実際には日帰りのみになっていた。最新情報を確認してから行くべき」と、古い情報とのギャップに注意を促す声もあります。
こんな人におすすめ!
池田温泉新館は、「せっかくならいろいろな浴槽を巡ってたっぷり遊びたい」というタイプの人にぴったりです。
打たせ湯や壺湯、歩行浴、足つぼ快道などがそろっているため、家族や友人同士で「次はあのお風呂に入ろう」と話しながら館内を回る楽しみがあります。サウナと水風呂も備わっているので、サウナ好きにとっても魅力的な一軒です。
一方で、休日は混雑しやすく、静けさや落ち着きを重視するなら本館のほうが向いています。
のんびり一人で浸かるよりも、「温泉をアクティブに満喫したい」「子どもと一緒にワイワイ楽しみたい」という人、そして“お湯+設備”の両方を重視する人なら、新館を選ぶと満足度が高くなるでしょう。
池田温泉 本館・新館 比較表
| 項目 | 本館 | 新館 |
|---|---|---|
| 雰囲気 | 山あいの静かな立地。素朴で落ち着いた平屋建て。静かに浸かりたい人向き。 | 明るく開放的な館内。人の動きも多く、やや賑やかな雰囲気。 |
| お風呂の種類 | 内湯+露天数種。ぬる湯・円形浴槽・すべり台付き浴槽など、種類は少なめだがシンプル。 | 内湯・露天に加え、打たせ湯・壺湯・歩行浴・足つぼ快道など、浴槽・設備の種類が豊富。 |
| 泉質の印象 | ぬるすべの「美肌の湯」。刺激が少なく入りやすい。 | 同じ源泉でとろみ強めとの声も多く、「ローションのよう」と表現されることも。 |
| サウナ・ととのい | サウナあり。設備は必要最小限で、温泉メインの人向き。 | サウナと水風呂がそろい、サウナ目当てでも楽しめるラインナップ。 |
| 子ども向け要素 | 露天にすべり台付き浴槽があり、小さな子どもが遊びやすい。 | 歩行浴や足つぼなど、どちらかといえば大人も楽しめる健康遊具的な設備が中心。 |
| 静かさ・落ち着き | 規模が小さく、平日は特に静か。のんびり一人・カップルで過ごしたい人向き。 | 規模が大きく人も多くなりがちで、休日は賑やかになりやすい。 |
| 規模・動線 | コンパクトで分かりやすい。混雑時は狭さを感じやすい。 | 館内が広く動線もゆったり。グループやファミリーでも動きやすい。 |
| 料金 | 大人料金は新館とほぼ同じ。コスパは「お湯重視」タイプ向き。 | 同料金帯でより多くの設備を楽しめるため、「設備重視」ならコスパ良好。 |
| 営業時間 | 11:00〜22:00(最終受付21:30)※新館と同じ | 11:00〜22:00(最終受付21:30)※本館と同じ |
| 休館日 | 月・火休館(祝日は営業) | 水・木休館(祝日は営業) ─ どちらかが休みでももう一方は開いていることが多い。 |
| 食事・宿泊 | 現在は日帰り入浴のみ。館内に本格的な食事処・宿泊はなし。 | 以前の食事処・宿泊は終了し、今は日帰り専用。周辺の宿泊施設との組み合わせが前提。 |
池田温泉周辺の宿泊施設
池田温泉の本館および新館の利用に便利な周辺の宿泊施設を紹介します。いずれも楽天トラベルのホテル紹介ページへのリンクとなっています。
まとめ(違い・共通点・選び方)
池田温泉の本館と新館は、同じ源泉を使う姉妹施設ですが、実際に行ってみると「過ごし方」がかなり違います。
本館は山あいの静かなロケーションとコンパクトな造りが魅力で、ぬる湯の露天にゆっくり浸かりたい一人旅やカップル向き。すべり台付き浴槽もありつつ、全体としては“静かな湯治場”の空気感です。
一方の新館は、打たせ湯や壺湯、歩行浴、足つぼ、サウナなど設備が豊富で、家族や友人同士でワイワイ巡りながら楽しみたい人にぴったり。
同じ料金なら「お湯をじっくり味わうなら本館」「設備も含めてたっぷり遊ぶなら新館」と覚えておくと選びやすいでしょう。
現在はどちらも日帰り専門なので、泊まりたい場合は周辺の宿を別に押さえ、温泉は“入り比べ”感覚で予定に組み込むのがおすすめです。
- 池田温泉 本館 … 静かな山あいでぬる湯に長く浸かりたい人、落ち着いた雰囲気や美肌の湯をじっくり楽しみたい人向け。
- 池田温泉 新館 … 多彩な浴槽やサウナを一度に楽しみたい人、家族やグループでワイワイ温泉を満喫したい人向け。

