北海道で猫に会える宿5選｜看板猫と過ごす癒やし旅

2025年11月17日

北海道を旅していると、ときどき「この宿には猫が住んでいます」という一文に出会います。そこにいるのは、観光客のために用意された“サービス”ではなく、その土地の暮らしと一緒に歳を重ねてきた猫たち。

本記事では、そんな看板猫や猫スタッフが暮らす北海道の宿を厳選してご紹介します。

温泉に浸かり、星空を眺め、街を歩き、ふと振り向くとそこに猫がいる――そんなささやかな幸福を味わえる一軒を見つけるお手伝いができればうれしいです。

この記事で紹介する宿

とよとみ温泉川島旅館（豊富温泉・道北）
岩盤浴慈の癒（めぐみのゆ）（富良野・道央）
ぽらりす（弟子屈・道東）
ペンションラベンダー（富良野・道央）
おたるないバックパッカーズホステル杜の樹（小樽・道央）

とよとみ温泉川島旅館

宿の概要
日本最北の温泉郷・豊富温泉に佇む、落ち着いた雰囲気の温泉旅館です。世界的にも珍しい油分を含む源泉かけ流しの湯を、内湯や露天風呂で一日中楽しめるのが大きな魅力。

ロビーには本棚や薪ストーブがあり、湯治滞在から観光の拠点まで、のんびりと長く過ごしたくなる空間が整っています。客室は和室が中心で、派手さよりも居心地の良さを大切にしたしつらえです。

特徴

とろみのある「オイルバス」は、重曹成分と油分を多く含む個性的な泉質で、保温・保湿に優れていると評判です。湯上がりは肌がしっとりと落ち着き、冷え性や乾燥が気になる人には特にうれしいお湯です。
料理長でもあるご主人が腕を振るう夕食は、豊富町の牛乳や自家製乳製品、地元の野菜などを使った和食中心のコース。奇をてらわず、ほっとする味付けで「毎晩楽しみになる」との声も多いです。
ロビーや廊下にはセンスの良いインテリアが並び、湯治宿にありがちな“質素さ”よりも、「おしゃれなのに落ち着く」空気感を演出。湯上がりに本を読みながらくつろげるスペースが豊富です。
玄関やロビーでは白い看板猫と出会えることがありますが、猫の気分次第なので必ず会えるわけではありません。猫アレルギーの人や、動物が苦手な人は避けた方が安心です。
最寄り駅からの送迎にも対応しており、公共交通で訪れる人も利用しやすいのがポイント。稚内方面や宗谷丘陵など、道北観光の寄り道拠点にも使えます。

口コミ

温泉の泉質が素晴らしく、何度も入っても飽きない名湯だったという声が多く見られます。
食事の一品一品に手間が感じられ、地元の牛乳や乳製品がとてもおいしかったとの感想が多いです。
外観・内装ともにセンスが良く、おしゃれな湯治宿という雰囲気で過ごせたと高評価が並びます。
タイミングが合えば白い看板猫が出迎えてくれ、猫好きにはたまらないというコメントもあります。

こんな人におすすめ！

温泉そのものをじっくり味わいたい人、特に肌ケアや冷え対策を意識している人にぴったりの宿です。

湯治気分で数日こもりつつ、読書や仕事をしながらの「温泉ワーケーション」にも向いています。また、かわいい看板猫に出会えたらラッキーというスタンスで、動物好きのカップルや一人旅にもおすすめ。

逆に、猫アレルギーの人や「必ず猫と遊べる宿」を期待する人にはややミスマッチなので、温泉重視だけれど、猫がいてくれたらうれしい…という人にこそ選んでほしい一軒です。

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岩盤浴慈の癒（めぐみのゆ）

宿の概要

富良野市郊外の静かな住宅地にひっそりと建つ、1日2組限定の小さな宿です。素泊まりスタイルを基本に、館内に併設された岩盤浴でじっくりデトックスできるのが特徴。

客室は広めの和洋室が中心で、シンプルながら清掃が行き届き、落ち着いた雰囲気です。派手な観光ホテルとは違い、「静かに整いに行く場所」としての滞在を楽しめます。

特徴

完全予約制の岩盤浴は、ゆったりと汗をかけるよう時間設定が長め。身体の芯から温まりたい人や、旅の疲れをしっかりリセットしたい人に好評です。
宿には複数の猫たちが暮らしており、人懐っこい子からツンデレな子まで個性豊か。館内で自然体に過ごしているので、猫のペースを尊重しながら距離を縮めていくスタイルです。必ず全員に会えるわけではありません。
富良野の中心地から少し離れているためとても静かで、夜は猫の気配とわずかな生活音だけの穏やかな時間が流れます。人の多い観光地から少し距離を置きたいときにちょうど良いロケーションです。
細やかな心配りをしてくれるオーナー夫妻の人柄も魅力。早朝出発やチェックイン時間の相談など、可能な範囲で柔軟に対応してもらえたとの声が多く見られます。
猫アレルギーや猫が苦手な人には向かない宿であることを、公式にもはっきり案内している誠実さもポイント。猫好き同士が集まりやすい、落ち着いた空気感が育っています。

口コミ

岩盤浴でたっぷり汗をかき、心身ともに軽くなったと感じたという感想が多数寄せられています。
広く清潔な和洋室で静かに休め、ぐっすり眠れたという声が多いです。
個性的な猫たちがそれぞれの距離感でそばにいてくれ、猫好きには天国のような宿だったとのコメントがあります。
一人旅でもアットホームに迎えてもらえ、また富良野に来るときは必ず泊まりたいというリピーターの声が目立ちます。

こんな人におすすめ！

「観光よりも、とにかく静かに過ごしたい」「猫と一緒にゆるゆる過ごしたい」という人にぴったりです。

サウナや大浴場ではなく、岩盤浴でじっくり汗をかきたい派には特に刺さる宿。

富良野観光は軽めに楽しみつつ、メインは宿での滞在時間に置きたいソロ旅・カップル旅に向いています。一方で、賑やかなサービスやリゾートらしさを求める人、小さな子ども連れでの利用にはやや不向き。

猫が日常の一部としてそこにいる空気を、そっと共有できる人におすすめです。

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ぽらりす

宿の概要

摩周湖と屈斜路湖の間、広い畑の縁に建つ全3室の小さなペンションです。周囲にほとんど人工の灯りがなく、夜は満天の星が降り注ぐような環境が自慢。

客室やダイニングからも広い空と畑の景色を楽しめ、「窓を開ければそこが北海道」というコンセプトそのままの開放感があります。星空と静けさを味わうために訪れるリピーターも多い宿です。

特徴

オーナーは星空案内人の資格を持ち、晴れた夜には星空ウォッチングをガイド付きで開催。星座の解説や写真の撮り方まで教えてくれるので、星空撮影デビューにも向いています。
各客室にはミニプラネタリウムが備え付けられており、たとえ天気が悪くても星の世界に浸れるのがうれしいポイント。雨の日でも「星の宿に来た満足感」を得られます。
道東の旬の食材を使った洋食ベースのフルコースディナーは、野菜や魚、肉料理のバランスが良く、食事目当てのリピーターもいるほど。朝食もボリューム・内容ともに高評価です。
ラウンジや窓辺では、看板猫たちが自由気ままにくつろいでいます。人懐っこい子もいれば、少し距離を取る子もいて、猫の気分によってはあまり姿を見せない日もありますが、それも含めて“猫のいる日常”を感じられます。
連泊は最大2泊までと決まっており、日中は摩周湖や屈斜路湖、知床方面などへ積極的に出かけるスタイルを推奨。観光と宿時間のバランスが取りやすい仕組みになっています。

口コミ

満天の星空とオーナーの丁寧な案内のおかげで、忘れられない夜になったという声が多数あります。
夕食・朝食ともに一品一品がとてもおいしく、「食事目当てでまた来たい」との感想が目立ちます。
看板猫たちが自然体でそばにいてくれ、猫好きにはたまらない時間を過ごせたというコメントが多いです。
天候が不安定な中でも、わずかな晴れ間を逃さず星を見せようとしてくれたホスピタリティに感動したという声もあります。

こんな人におすすめ！

星空と静寂を旅のメインに据えたい人、自然の中でのびのび過ごしたいカップルや大人の家族旅行に特におすすめです。

猫はあくまで“この場所に暮らす住人”としてそこにいて、必要以上に触れ合いを売りにしていないので、猫のペースを尊重できる人向き。

観光も星も猫も、全部バランスよく楽しみたい人にはぴったりですが、都市型の便利さや大型ホテル並みの施設を求める人には合わないかもしれません。

「ちょっと不便でも、その分だけ星と猫と静けさを楽しみたい」という人に選んでほしい宿です。

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ペンションラベンダー

宿の概要

富良野スキー場の北の峰エリアに建つ、英国風の外観が印象的なペンションです。全室禁煙で、ツインやトリプルを中心としたコンパクトな造りながら、館内リニューアルにより明るく清潔感のある雰囲気に。

朝食付きプランが基本で、富良野観光やスキー旅行の拠点として使いやすい立地です。ペンションならではのアットホームさと、プチホテル的な快適性を兼ね備えています。

特徴

朝食はキッシュや地元食材を使ったワンプレートスタイルで、ボリュームと味の良さが高く評価されています。季節によっては富良野メロンなどのフルーツも楽しめ、朝からちょっと贅沢な気分に。
館内には数匹の看板猫が暮らしており、ラウンジや玄関でお客さんを出迎えてくれます。人懐っこい子も多いものの、すべての猫と必ず触れ合えるわけではなく、猫の体調や機嫌によっては距離を置くこともあります。
共有ラウンジには暖炉やマッサージチェアがあり、スキーや観光で疲れた体を癒やしつつ、猫たちと一緒に過ごせるのが魅力。雪の日に暖炉の前で猫とくつろぐ時間は、冬の富良野ならではの楽しみです。
富良野駅や観光スポットから適度な距離にあり、「静かだけれど不便すぎない」ロケーション。車でのアクセスはもちろん、公共交通＋タクシーでも利用しやすいポジションです。
浴室はペンション規模のシンプルな設備のため、「温泉を満喫したい」よりも「観光と猫と朝食を楽しむ宿」と考えると満足度が高くなります。必要に応じて近隣の温泉施設との組み合わせも検討すると良いでしょう。

口コミ

部屋が広く、清潔で居心地が良かったという感想が多く、価格以上の価値を感じたとの声もあります。
朝食がとても美味しく、旅の楽しみの一つになったという口コミが多数見られます。
数匹の猫たちが人懐っこく迎えてくれ、猫好きにはたまらない時間を過ごせたとのコメントが目立ちます。
一人旅でもアットホームに迎えてもらえ、富良野再訪時もここに泊まりたいというリピーターの声が多いです。

こんな人におすすめ！

富良野・美瑛エリアをアクティブに回りながら、朝晩は猫たちとまったり過ごしたい人におすすめです。特に、スキーやスノーボード旅行、夏のラベンダー観光など「昼間は外でしっかり動きたい」タイプの旅と相性抜群。

お風呂に関しては必要最低限でも構わない代わりに、猫と朝食とロケーションを重視したい人向けです。猫初心者でも受け入れやすい穏やかな子が多いので、「初めて猫のいる宿に泊まってみたい」という人の入門編にも良い一軒です。

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おたるないバックパッカーズホステル杜の樹

宿の概要

小樽の高台にある昭和初期の民家を改装した、小さなバックパッカーズホステルです。

全て2段ベッドのドミトリーで、個室はありませんが、そのぶんリーズナブルな料金で宿泊できます。最大でも十数名規模の宿なので、アットホームな雰囲気の中で旅人同士の交流が生まれやすいのが特徴。

小樽運河や堺町通りにも徒歩圏で、街歩きの拠点として便利です。

特徴

ラウンジにはマンガや本、DVDがぎっしり並び、こたつやソファで思い思いに過ごせる「実家感」のある共有スペースが魅力。旅の情報交換も自然と生まれます。
宿には看板犬と看板猫が暮らしており、リビングでゴロゴロしていたり、お客さんのそばでくつろいでいたりと、ごく自然に生活を共にしています。

動物が苦手な人は利用を控えるよう案内されており、動物好きが集まりやすい空気です。猫の気分次第で距離感は変わるため、必ず遊べるわけではありません。
古民家を活かした木のぬくもりある内装で、夏は風通し良く、冬はこたつが活躍。最新設備ではないものの、「味のある家に泊まる感覚」を楽しむ人に向いています。
小樽駅から徒歩でアクセスできる距離にあり、周辺には飲食店や銭湯も点在。長期滞在やワーキングホリデーの拠点として利用する人も多く、街と宿の両方に“住むように泊まる”感覚を持てます。
相部屋スタイルのため、音やマナーへの配慮は必要ですが、そのぶん旅人同士やオーナー夫婦との交流を楽しめるのが大きな魅力。ホテル的なサービスを求める人には合わないものの、安さと雰囲気を最優先する人には心強い存在です。