「愛犬とこたつでぬくぬく過ごしたい」
冬の旅行を計画するとき、こんな夢を描いたことはありませんか?
雪景色を眺めながら、温かいこたつに足を入れる。
隣には愛犬がスヤスヤ…。
想像するだけで幸せな気持ちになりますよね。
でも、ちょっと待ってください。
「ペット可」で「こたつ付き」の客室には、意外な落とし穴があります。
家のこたつなら対策済みかもしれません。
でも、宿のこたつは”無防備”なことが多いのが現実です。
コードにカバーがついていない。
温度調整がどうなっているか分からない。
「せっかくの旅行なのに、愛犬がコードを噛んだらどうしよう」
「低温やけどや脱水が心配で、結局こたつを使えなかった」
そんな声が実際に聞こえてきます。
でも、安心してください。
この記事を読めば、100均グッズと少しの知識で安全に楽しめます。
「何を持っていくか」「何に気をつけるか」がすべて分かります。
自信を持って予約ボタンを押せるようになるはずです。
それでは、一緒に見ていきましょう。
なぜ「こたつ付きペット宿」には危険が潜んでいるのか

まずは、「なぜ危険なのか」を理解しておきましょう。
敵を知らなければ、対策も立てられません。
ここでは、宿のこたつに潜む3つのリスクを解説します。
家のこたつと「宿のこたつ」の決定的な違い
自宅でペットと暮らしている方なら、こたつの安全対策は済んでいるかもしれません。
- コードにカバーを巻いている
- 苦味スプレーを塗っている
- コードに近づけないように家具を配置している
こうした工夫で、日々のリスクを抑えているのではないでしょうか。
ところが、宿のこたつはどうでしょうか?
残念ながら、ほとんどの宿ではペット向けの安全対策は施されていません。
- コードはむき出しのまま床を這っている
- 温度設定は「強」のまま放置されていることもある
- ペットが入り込みやすい「掘りごたつ」タイプも存在する
つまり、宿のこたつは「無防備」な状態なのです。
家では問題なくても、旅先では思わぬ事故が起こりかねません。
だからこそ、飼い主である私たちが「自衛」する必要があります。
データで見る「低温やけど」と「こたつ温度」の怖い関係
「低温やけど」という言葉を聞いたことはありますか?
湯たんぽやホットカーペットなど、「熱くない」と感じる温度。
それでも、長時間同じ部位に触れ続けると皮膚が損傷するのです。
消費者庁やNITEが公開しているデータによると、目安は以下の通りです。
| 接触温度 | 皮膚損傷の目安時間 |
|---|---|
| 44℃ | 3〜4時間 |
| 46℃ | 30分〜1時間 |
| 50℃ | 2〜3分 |
出典: 消費者庁 注意喚起PDF / NITE 注意喚起
さて、ではこたつの温度はどれくらいでしょうか?
メーカーの取扱説明書を見ると、ヒーター周辺の温度目安があります。
- 「強」設定(こたつ側面の温度目安): 約65℃
- 「弱」設定(こたつ側面の温度目安): 約40℃
出典: 山善 取扱説明書
これを先ほどの表と照らし合わせてみてください。
- 「弱」の40℃は目安表(44℃)より低いものの、長時間の密着は安全とは言い切れない
- 「強」の65℃は、50℃でも2〜3分という目安があるため、より短時間でも危険になり得る
「弱だから大丈夫」と思っていると、思わぬ事故につながりかねません。
犬・猫がこたつで危険になる3つのパターン
では、具体的にどんな状況で危険になるのでしょうか?
ペットがこたつで事故を起こしやすい3つのパターンを押さえましょう。
パターン1: コードの噛みつき(感電・火傷)
これが最も怖いリスクです。
好奇心旺盛な犬や猫は、床を這うコードに興味を持ちがちです。
噛んでしまうと、口腔内の熱傷や感電が起こります。
重症では肺水腫などの深刻な事態に発展することもあります。
AVMA(アメリカ獣医師会)も警告を出しています。
「通電中のコードは感電・やけどの原因になる」という内容です。
出典: AVMA Household Hazards PDF
パターン2: 低温やけど
先ほど説明した通り、ヒーター周辺は「弱」でも(機種や環境により差はありますが)40℃前後になることがあります。
特に危険なのは、自分で退避できない状態にあるときです。
- 寝落ちして動かなくなっている
- シニアや持病持ちで動きが鈍い
- 体が小さい(小型犬・子猫)ため熱の影響を受けやすい
同じ姿勢のままヒーター近くにいると、低温やけどを負う可能性があります。
パターン3: 脱水・熱中症・酸欠(こもり問題)
「うちの子、こたつが大好きで頭まで潜り込むんです」
そんな飼い主さんもいるかもしれません。
でも、これは危険な行動です。
こたつ布団の中は熱がこもりやすく、空気も薄くなります。
犬は人間よりも体温調節が苦手。
熱中症や脱水症状を起こしやすいのです。
Benesseのペット情報サイトでも明記されています。
「こたつは犬におすすめしない(熱中症・酸欠などの危険)」という内容です。
出典: Benesse いぬのきもち
ここまでのまとめ:
宿のこたつは「無防備」です。コード噛みつき、低温やけど、脱水の3大リスクを理解しましょう。次のセクションから具体的な対策を見ていきます。
【最重要】100均で揃う「コード保護」完全ガイド

さて、ここからが本番です。
3大リスクの中で最も低コストで対策できるのが「コード保護」です。
結論から言います。
ダイソーの「コードチューブ(内径9mm)」を1本持っていくだけで、リスクは大幅に減ります。
このセクションでは、なぜ9mmなのか。どう使うのか。注意点は何か。
すべて解説します。
こたつコードの「太さ」を知る(選ぶ前の基礎知識)
まず、こたつのコードの太さを押さえておきましょう。
こたつの電源コードには、2つのタイプがあります。
- 平形コード(VFF規格など): ぺったんこの形状
- 丸形コード(VCTF規格など): 丸い形状
それぞれの外形寸法は以下の通りです。
- 平形(VFF 2×0.75): 幅5.4mm × 厚み2.7mm
- 丸形(VCTF 2×0.75): 外径φ6.6mm(短径の目安)
出典: JAPPY VFF仕様 / JAPPY VCTF仕様
つまり、こたつコードの太さは「幅5〜6mm」「直径6〜7mm」程度です。
ダイソーで買える「内径9mm」チューブが最適解な理由
上記の寸法を踏まえると、内径9mmのスパイラルチューブがベストマッチです。
- 平形コード(幅5〜6mm)でも余裕を持って巻き付けられる
- 丸形コード(φ6〜7mm)にもぴったりフィットする
- 太すぎず、硬すぎず、扱いやすい
ダイソー公式通販で確認できる商品はこちらです。
- コードチューブ(透明、内径9mm、1.8m)
2本以上のコードをまとめたい場合は、内径11mmもあります。
- コードチューブ(透明、内径11mm)
ポイント:
「まず9mmを1本持っていく」がベストです。現地で足りなければ11mmを追加、という運用がおすすめです。
巻くときの注意点:ここだけは絶対に覆わない
スパイラルチューブを巻くときには、絶対に守るべきルールがあります。
それは、「ヒーター周辺」と「コントローラー」は覆わないということ。
理由は2つあります。
- 放熱の妨げになる: チューブで覆うと熱がこもります。コードやチューブ自体が高温になる可能性があります。
- 発熱部品の過熱リスク: コントローラーは使用中に発熱します。覆ってしまうと、最悪の場合、火災につながります。
巻くべき場所:
- 床を這っている部分(ペットがアクセスしやすい場所)
- コンセントからコントローラーまでの経路
覆わない場所:
- コントローラー本体とその周辺(10cm程度は空ける)
- こたつ本体のヒーター接続部
また、コードを束ねたまま通電するのもNGです。
束ねると熱がこもるので、必ず伸ばした状態で使用してください。
スパイラルチューブ以外の補助策(アクセス遮断・苦味スプレー)
スパイラルチューブは「物理防御」です。
でも、これだけで完璧とは言えません。
多層防御の考え方で、他の対策も組み合わせると安心です。
1. アクセス遮断(最優先で検討)
そもそも「コードに近づけない」導線を作るのが最強です。
- 家具の裏にコードを這わせる
- キャリーバッグやサークルで「壁」を作る
- ペットの活動エリアからコードを完全に排除する
宿の備品を傷つけずにできる方法なので、まずこれを考えましょう。
2. 苦味スプレー(補助的に)
ジョイペットなどの「かじり防止スプレー」も選択肢の一つです。
ただし、効果には個体差が大きい点は知っておいてください。
- 効く子には効く
- 効かない子にはまったく効かない
- 逆に興奮して噛みつく子もいる
しつけサポート用品なので、反応には差が出ます。あくまで補助的な対策として捉え、物理防御を本命にしてください。
出典: ジョイペット 公式
見落としがちな「低温やけど」と「隠れ脱水」の予防法

コード対策ができたら、次は体調管理です。
「弱」設定でも油断できないこと。
「隠れ脱水」のチェック方法。
予防のための具体的な行動。
これらを解説します。
「弱」設定でも油断禁物:低温やけどの予防ルール
先ほどのデータを思い出してください。
- 「弱」設定でも、ヒーター周辺は約42℃
- 44℃で3〜4時間接触すると、低温やけどのリスクあり
つまり、「弱だから安心」ではありません。
「弱でも長時間は危険」なのです。
予防のための基本ルールは以下の3つです。
- 1時間ごとに休憩を入れる: こたつから出して、体を冷ます時間を作る
- ヒーター周辺に寝かせない: こたつの「端っこ」で過ごさせるよう誘導
- 温度設定を確認する: 宿に着いたら、まず温度調節器をチェック
特に3つ目は重要です。
前の宿泊客が「強」のまま帰ってしまっていることは珍しくありません。
飼い主ができる「隠れ脱水」チェック法(スキンテスト・歯ぐき)
こたつの中は熱がこもりやすい環境です。
知らず知らずのうちに脱水症状を起こすことがあります。
これを「隠れ脱水」と呼びます。
嘔吐や下痢のような分かりやすい症状がなくても、体内の水分が不足し始めている状態です。
以下のサインをチェックできるようになっておきましょう。
チェック1: スキンテント(皮膚の戻り)
首の後ろや背中の皮膚を軽くつまんで離します。
- 正常: すぐに元に戻る
- 脱水気味: 戻りが遅い(テント状に残る)
出典: Hill’s 犬の脱水解説
チェック2: 歯ぐきの湿り
指で歯ぐきを触ってみます。
- 正常: しっとりと湿っている
- 脱水気味: 乾いている、ネバつく
チェック3: 元気・呼吸・目
- ぐったりしている
- ハァハァと荒い呼吸が続く
- 目が落ちくぼんで見える
これらのサインが見られたら、すぐにこたつから出しましょう。
涼しい場所へ移動させ、水分を与えてください。
改善しない場合は獣医師への相談をおすすめします。
こたつ使用中の水分補給テクニック
「隠れ脱水」を防ぐには、積極的な水分補給がカギです。
こたつを使っている間、以下の工夫を取り入れてみてください。
- 水皿を2箇所に設置する: こたつ周辺と、少し離れた場所の2箇所に
- 定期的に口元へ誘導する: 30分〜1時間ごとに、飼い主が水を差し出す
- ウェットフードを活用する: 水をあまり飲まない子には、食事で水分を補う
- こたつ内で寝ていたら一度外に出す: 寝落ちすると水分補給も止まる
ポイント:
「飲ませる」のではなく、「飲みやすい環境を作る」ことが大切です。
掘りごたつはNG?安全なこたつの選び方

ここまでの対策は、宿に着いてからできること。
でも、予約の段階から気をつけるべきこともあります。
それが「こたつの形状」です。
掘りごたつがペットに危険な2つの理由
「掘りごたつ」とは、床に穴を掘って足を下ろせるタイプのこたつです。
人間にとっては足が伸ばせて快適です。
でも、ペットにとっては危険が増す形状です。
危険1: 落下リスク
ペット、特に小型犬や猫は、気づかずに穴に落ちてしまうことがあります。
深さによっては骨折や怪我につながる可能性も。
高齢のペットや視力が弱い子はとくに注意が必要です。
危険2: こもりやすさ(脱水・酸欠)
掘りごたつは構造上、熱と空気がこもりやすくなります。
ペットが穴の中に入り込んで寝てしまうと危険です。
通常のこたつ以上に熱中症・脱水・酸欠のリスクが高まります。
Benesseでも「掘りごたつはとくに危険(熱中症・酸欠の可能性)」と注意喚起されています。
出典: Benesse いぬのきもち
結論: ペット連れなら「フラットな床置きタイプ」のこたつを選びましょう
退避しやすく、こもりにくく、落下の心配もありません。
予約前に宿へ確認すべき3つの質問
「こたつ付き客室」と書かれていても、詳細はさまざまです。
予約前に宿へ問い合わせて、以下を確認しておくと安心です。
- 「こたつの形状は掘りごたつですか?床置きタイプですか?」
- 掘りごたつの場合は、別の部屋を検討する判断材料になります。
- 「コードにカバーや保護はついていますか?」
- ついていない場合は、自分で持参する前提で準備します。
- 「ペット用のアメニティ(水入れ、トイレシートなど)はありますか?」
- あれば荷物を減らせます。なければ自分で用意が必要です。
問い合わせは一手間かかります。
でも、現地でのトラブルを防ぐための「保険」です。
【独自性アンカー】私が実際に持っていく「こたつ宿サバイバルキット」

ここまで読んでいただいた方には、こんな疑問が残っているかもしれません。
「じゃあ、結局何を持っていけばいいの?」
このセクションでは、私が実際にペット連れで宿泊する際に持っていく「サバイバルキット」をご紹介します。
リスト形式でまとめました。
そのまま持ち物チェックリストとしてお使いください。
【必須】これがないと始まらない3点セット
まずは「これだけは絶対に持っていく」3点です。
- [ ] スパイラルチューブ(内径9mm / 1.5m以上)
- ダイソーで110円。これ1本でコード保護が完了します。
- 商品URL: https://jp.daisonet.com/products/4550480330914
- [ ] 折りたたみ水入れ(2個)
- シリコン製のコンパクトなものがおすすめ。100均やペットショップで手に入ります。
- 2個あれば、こたつ周辺と別の場所に設置できます。
- [ ] ペット用ブランケット(またはいつものタオル)
- 宿の布団や備品を汚さないための「敷物」として使います。
- いつもの匂いがついたタオルは、ペットの安心材料にもなります。
【推奨】あると安心なプラスαグッズ
必須ではないけれど、持っていくと安心なアイテムです。
- [ ] 温湿度計(小型デジタル式)
- こたつ周辺の温度をモニタリングできます。
- [ ] 苦味スプレー(かじり防止)
- 効く子には効きます。保険として1本あると安心。
- [ ] ポータブルサークルまたはクレート
- 目を離すときに「安全地帯」を作れます。とくに夜間の就寝時に有効。
- [ ] ウェットフードまたはスープ系おやつ
- 水分補給の補助として。ドライフードがメインの子におすすめ。
宿によっては省略OKなもの(事前確認のススメ)
すべてを持っていく必要はありません。
宿に確認して、すでに用意されているなら省略できます。
- 水入れ: ペット用アメニティとして置いてある宿があります
- トイレシート: ペット可の宿なら常備していることが多いです
- コードカバー: 宿側で保護済みなら持参不要(ただし期待しすぎないこと)
事前に電話やメールで確認しておくと、荷物を最適化できます。
注意点と限界:それでも100%安全ではない理由
ここまで具体的な対策をお伝えしてきました。
でも、正直にお伝えしなければならないことがあります。
それは、「対策をしても、100%安全にはならない」ということです。
誠実にリスクをお伝えすることで、より安全な旅行につなげていただければと思います。
対策が効かないケース(個体差・体調)
苦味スプレーの例で考えてみましょう。
- 効く子には効く
- 効かない子にはまったく効かない
- 逆に興奮して噛みつく子もいる
しつけサポート用品なので、反応には差が出ます。
また、体調によってもリスクは変わります。
- 普段は脱水しない子でも、移動疲れで体調を崩していれば脱水しやすくなる
- シニアになって動きが鈍くなっている子は、ヒーター周辺から退避できない可能性がある
「うちの子は大丈夫」と過信せず、いつもより注意深く観察する姿勢が大切です。
宿のルールを事前に確認する重要性
もう一つ注意すべきなのは、宿のルールです。
宿によっては、備品への加工(テープ固定など)を嫌がることがあります。
- 「コードに何か巻かないでください」と言われる可能性
- 「傷をつけたら弁償」のルールがある場合
スパイラルチューブは巻き付けるだけです。
テープや接着剤を使わないので問題になりにくいでしょう。
でも、心配なら事前に宿へ確認しておくと安心です。
「ペットがコードを噛まないよう、保護チューブを巻いてもよいですか?」
この一言で、トラブルを防げます。
異変を感じたら:中止と受診の判断基準
最後に、「異変を感じたらどうするか」を決めておきましょう。
以下の症状が見られたら、すぐにこたつの使用を中止してください。
- ハァハァと荒い呼吸が止まらない
- ぐったりして反応が鈍い
- フラつき、立ち上がれない
- 歯ぐきが白っぽい、または異常に赤い
- 嘔吐、下痢が続く
中止後の対応フロー:
- こたつから離れた涼しい場所へ移動
- 水を少量ずつ与える(無理に飲ませない)
- 体を濡れタオルで冷やす(急激に冷やしすぎない)
- 改善しない場合は、すぐに獣医師へ連絡
旅先で動物病院を探すのは大変です。
出発前に、宿泊地周辺の動物病院の連絡先を調べておくこともお忘れなく。
まとめ:愛犬・愛猫と「こたつでぬくぬく」を安全に楽しむために
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
最後に、この記事の要点を3つにまとめます。
1. 宿のこたつは「無防備」。自衛が必要。
コード保護、低温やけど対策、脱水予防の3本柱で備えましょう。
2. 100均グッズで対策できる。
ダイソーの「コードチューブ(内径9mm)」1本で、コード問題は大幅に解決します。
3. 100%安全ではないことを理解し、観察を怠らない。
対策をしても個体差や体調差があります。
いつもより注意深く愛犬・愛猫を見守ってください。
今日からやる3つのこと
- ダイソーでコードチューブ(内径9mm)を買う
- 予約前に宿へ「こたつの形状」を確認する
- 旅先周辺の動物病院をリストアップしておく
準備さえすれば、こたつ宿は最高の思い出になります。
愛犬・愛猫と一緒に、温かい冬の旅をお楽しみください。

